LAS MkII シンチロメーター
製品概要
地表の熱流束(ヒートフラックス)と蒸発は、気象学や水文学の分野で非常に重要です。顕熱流束とは、地表と上空の温度差による熱の移動のことで、地表の熱流束を測定することです。 この熱流の方向は、2つの高さの温度を測定することで知ることができます。 潜熱は、水の蒸発や植生による蒸散の結果である。 このため、このフラックスはしばしば蒸発散(EVAPO-TRANSPIRATION)と呼ばれます。どちらのフラックスも、地球の表面エネルギー収支の主要な構成要素であり、 これらのパラメーターの正確な連続測定は、研究プロジェクトやモニタリングの用途でしばしば必要とされます。 Kipp & Zonen社のLAS MkIIは、エネルギーバランス研究や蒸発量モニタリングのために、100mから4.5kmまでの長距離で顕熱フラックスや乱流統計(Cn2)を連続測定するために設計された大口径シンチロメーターです。
適用
水文学の分野では、エネルギー収支が重要な役割を担ってます。例えば、顕熱フラックスや蒸発散量を正確に測定することは、水文モデルの入力として非常に重要です。シンチロメーターシステムは、蒸発散を含む地表面エネルギーバランスの構成要素を局所的に測定するために使用されます。 ミクロ気象学では、空気の屈折率(Cn²)の構造パラメータは、境界層の乱流特性を決定する上で重要な要素です。
LAS MkII 大口径シンチロメーター
LAS MkII シンチロメーターは、惑星境界層内のCn²と熱流束の長期無人監視のためのキップ&ゾーネンのソリューションです。LAS MkIIは設置も操作も簡単で、メンテナンスもほとんど必要ありません。アナログ・デジタル出力により、データ収集はかつてないほど便利になりました。 セットアップやデータ処理も、内蔵のキーパッドとディスプレイで簡単に行えます。蒸発散量、顕熱、土壌熱フラックス、正味放射量の高度なモニタリングには、LAS MkII ETシステムをターンキーソリューションとして提供します。
仕様
250m〜4.5km(15cm開口部)
Analog output 0 to 2.4 V
自己温度制御型レンズヒーター(送信機)
時刻と位置情報を記録するGPSアンテナ付きデータロガー内蔵
LAS MkII受信機と直接接続するための10mケーブルと防水プラグを装備